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February 28, 2012

東京ー大阪

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おかげさまで、ロゴスギャラリーでの個展も無事終了。
祭りの後、といった面持で少し魂が抜けたまま数日が過ぎてしまいました。
気付けば、大盛況のうちに幕を閉じた東京展。
写真の展覧会でこんなに来場者がある事は無かった!と
ギャラリーのスタッフの方からコメント頂くほど。

ご来場頂いた皆様に心から御礼申しあげます!!

そして今週3月2日からは、場所を大阪に移して
また展覧会を行ないます。

会場はアメ村の中にある
スタンダードブックストア心斎橋
今回展示する、この写真からほど近い場所です。
ちなみにこの写真は心斎橋の大丸とロンドンのハロッズ。
老舗デパートつながり、ということで。。

実は自分大阪生まれ。関西弁しゃべり始める前に
引っ越してしまいましたが、土地に対する親近感は格別です。

3月3日には、会場近くのGangalee Coffeeというところで
ローンチパーティも行ないます。
僕もDJしますんで、良かったら作品見に来たついでに
よってみて下さい。

もちろん、会場では写真集をはじめオリジナルプリントの販売も
行ないますので、よかったらこの機会にぜひ!

Posted by pmken : 2:08 AM | コメント (0) | トラックバック (0)

February 14, 2012

野崎島とエトルタ

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作品解説の2回目は「Chapelle Notre-Dame de la Garde,Nokubi-Kyoukai (2011)」

どっちも外国っぽいとよく言われますが
左側が長崎の五島列島にある野崎島というところの野首教会です。

ここは過疎が進み今は無人の島なのですが、
今から約100年前にこの地に移住してきた
17世帯のキリシタンのために建てられた教会。

この海を望む斜面の途中にぽつりと佇む姿が気になって、
はるばる訪れた次第です。
島に入るには一日一往復の町営船を待つか
漁船をチャーターするしか無く、
この日は僕ひとり。。。

隠れキリシタンって教科書の中の言葉だったけど
こうして訪れると歴史の重みを感じます。


一方右の建物はフランスの北の端、
ノルマンディー地方にあるリゾート地エトルタの教会で
ノートル・ダム・ド・ラ・ギャルド教会といいます。

この地域も海に面した断崖絶壁が有名で
崖の上に建つこの教会からの景色は格別。
有名な象の鼻の形をしたファレーズ・ダヴァルという崖が隣に見えます。


何となくネットで見つけた画像の場所まで
本当に行って自分で写真を撮ってくるという
贅沢な旅と、その成果がこの作品。

ネットの情報はワンクリックで世界中どこもフラットで
「crosspoint」の作品群も、まさにその感覚を絵にしたものですが
実際にはその間にある何万キロや何十時間を
自分の足で引き寄せ、一枚にしているのです。


Posted by pmken : 12:11 AM | コメント (0) | トラックバック (0)

February 9, 2012

「crosspoint」写真集

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おかげさまで、ついに「crosspoint」写真集が発売になります。
そして、明日からそれを記念して展覧会が開催されます。
これもひとえに、皆様のおかげと心から感謝しております。
ありがとうございます。

思えば1990年に美大を卒業してそのまま何も考えずに
フォトグラファーとしての一歩を踏み出してしまってからはや22年。
ずいぶん回り道でしたが、初めて自分の作品をまとめた本を出す事になりました。
気分としては、やっと一人前になれたかな程度で、
これからがスタートなのかと思うと、先が思いやられます。


今日から会期中に、主な作品の解説を書いて行ければと思いました。

この作品はTimes square,109 power savingといいます。
ピンと来たかたもいるかと思いますが
ひとつ前のBlogの写真と同じ日に写した、震災後の渋谷です。
月明かりに照らされたネオンの無い渋谷と
同じ日ではないですが、いつも通りに騒がしいTimes square が対比されています。

前回2010年の「crosspoint」展に昼間の109の作品が発表されてから
この2年近くの間に、いろんな事がありました。
自分の祖父、祖母たちの時代に太平洋戦争があり
彼らがそれを語り継いだように、
私たちは昨年から体験している未曾有の事態を
後世に伝えて行く役目があると感じています。

いまこの時代に何を思い、何を感じていたか。
作家としてやっておきたい仕事のひとつではないか
という思いでできた作品です。


Posted by pmken : 11:02 PM | コメント (0) | トラックバック (0)