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February 14, 2012

野崎島とエトルタ

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作品解説の2回目は「Chapelle Notre-Dame de la Garde,Nokubi-Kyoukai (2011)」

どっちも外国っぽいとよく言われますが
左側が長崎の五島列島にある野崎島というところの野首教会です。

ここは過疎が進み今は無人の島なのですが、
今から約100年前にこの地に移住してきた
17世帯のキリシタンのために建てられた教会。

この海を望む斜面の途中にぽつりと佇む姿が気になって、
はるばる訪れた次第です。
島に入るには一日一往復の町営船を待つか
漁船をチャーターするしか無く、
この日は僕ひとり。。。

隠れキリシタンって教科書の中の言葉だったけど
こうして訪れると歴史の重みを感じます。


一方右の建物はフランスの北の端、
ノルマンディー地方にあるリゾート地エトルタの教会で
ノートル・ダム・ド・ラ・ギャルド教会といいます。

この地域も海に面した断崖絶壁が有名で
崖の上に建つこの教会からの景色は格別。
有名な象の鼻の形をしたファレーズ・ダヴァルという崖が隣に見えます。


何となくネットで見つけた画像の場所まで
本当に行って自分で写真を撮ってくるという
贅沢な旅と、その成果がこの作品。

ネットの情報はワンクリックで世界中どこもフラットで
「crosspoint」の作品群も、まさにその感覚を絵にしたものですが
実際にはその間にある何万キロや何十時間を
自分の足で引き寄せ、一枚にしているのです。


ここから続き

投稿者 pmken : February 14, 2012 12:11 AM

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