« 時をかける少女 | メイン | NEW JACK HOUSE »

December 24, 2009

IZU PHOTO MUSEUM

L1020262.jpg

先日、静岡のIZU PHOTO MUSEUMを訪れた。

今年の10月に開館したばかりの新しいmuseumは、内装と庭を杉本博司氏が手がけ、

開館展も「杉本博司—光の自然(じねん)」という、氏の個展。

フィルムに直接電流を流して、その光跡を焼き付けた「放電日月山水図」がとにかく圧巻。

大判パネル12枚で六曲一双屏風のようになっていて、もう写真の枠を越え日本画の佇まい。

40万ボルトの放電がなんとも美しい。

聞けばカメラを使うこと無く太古の海を再現して其処に雷を落とすという

生命の起源の実験をフィルムに定着させたらしい。

とにかくアイデアが豊富なだけでなく、その意味付けが奥深くいちいち面白い杉本氏の作品。


写真表現がデジタル化した今、可能性が広がったように見えるけど、おかげで作品性が希薄になってきた。

よい作品にはインパクトと同時に奥深さがあるということを教えてもらった。

雑誌やwebによる情報としてではなく、この空間でオリジナルプリントの存在感を味わって頂きたい。


ここから続き

投稿者 pmken : December 24, 2009 7:23 AM

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
http://pmken.heteml.jp/blog/mt/mt-tb.cgi/344

コメント

コメントを投稿

(いままで、ここでコメントしたとがないときは、コメントを表示する前にこのブログのオーナーの承認が必要になることがあります。承認されるまではコメントは表示されません。そのときはしばらく待ってください。)