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February 23, 2008

ミスター・ロンリー

ハーモニーコリンの新作「ミスター・ロンリー」を見る。
8年もブランクを空けて帰って来た彼の作品は
カドが取れた分、深みが増してきた印象。

アイデンティティの欠落した人が同じ境遇の人たちと出会い集い、
恋や失望をする事で自己を見つけていく・・・。

言葉にすると安いけど、ここにあるメッセージは
そんな寓話性よりも、もっともっと辛辣である。
それでこそハーモニーコリンなのだが
「失望の先にあるもの」の描写が妙に静かで暗い。
その更に先を考えさせられたのだが、
今の自分にはちょっと怖すぎた。


物まね芸人のコミューンとか、尼さんのスカイダイビングなど
はちゃめちゃな設定が最高に滑稽。映像も楽しい。
それがまた哀愁を誘うのだが・・・。
またドニ・ラヴァンの安定した怪演が印象的。
レオス・カラックスのカメオ出演もちょっとうれしかった。

071101_mrlonely_main.jpg

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投稿者 pmken : February 23, 2008 2:45 PM

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