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September 20, 2005

ルイジコラーニ展

この連休は京都に行っておりました。
いろいろ行きましたが、とりあえずコレ。

ルイジコラーニ/バックインジャパン展@京都工芸繊維大学。

コラーニといえば、その有機的な曲線美で一世を風靡した
僕ら世代にはプロダクトデザイナーのアイドルみたいなお方なのですが
改めて、そのモックアップの数々を目の当たりにして
自分自身、その美学が無意識レベルで刷り込まれている事に気づきました(笑)

20世紀以降、デザイン界はモダニズムが主流で、シンプル、幾何学、機能主義みたいな
所でいったりきたりしていて、じつはその殻を破っていない
という認識なのですが、氏はそんなメインストリームを尻目に更に先の世界を
40年も前から見据えていたのでした!
あのオーガニックな曲線は、自然とテクノロジーの融合の象徴ですからして
まんねん「愛・地球博」なのであります。

昔はこんな製品化できないようなモックばかり作って!と思ってましたし、
今見ても松本零士や手塚治虫もびっくりのファンタジックワールドですが
これは産業を背景にしたデザインだと思うと俄然説得力があり、
私たちがもつべき未来へのビジョンを、具体的に導いてくれています。

これってすごく大事で、次の世代が「さて豊かな社会を築こう!」としたときに
こういうことが無意識に礎になっていくんだな、ていうか、なってほしい・・・。

少なくとも私が子供の頃からイメージしていた未来は、ほとんどこのコラーニの世界でした!!!

マーケティング主体の社会のなかで、ケツの穴のちっちゃいデザインがあふれてますが
こういう哲学をもったデザインに触れて、目の覚める思いでした、はい。

なんてつらつら書きましたが、この展示昨日で終わってしまったのでした。
かわりに公式HPを載せておきますね。

それはそうとして、この展覧会「日本におけるドイツ年」の一環でして
っていうことは・・・・コラーニがドイツ人だったなんて!!!


DSC01064.JPG

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投稿者 pmken : September 20, 2005 6:06 PM

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